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LINEは「ただの通信手段」
「LINEなんて危ないから使わない方がいい」
「SNSやLINEは危ない!」
年配で、特にあまりインターネットに詳しくない層から、このような声を聞くことがあります。
その理由を詳しく聞いてみると、
「SNSやLINEは、誰と繋がるか分からない」
「犯罪やいじめの温床になる」
「勝手にデーターを抜き取られて、何に使われるか分からない」
などの声が上がりました。
結論から言えば、LINEそのものは電話やメールと同じように、実態は「通信手段」です。
ですから取り立てて言うほどの「危険なツール」ではありません。
しかし、手軽にやり取りできるツールであるだけに、使い方には注意が必要な通信ツールとも言えます。
実際のLINEの危険とは?
LINEに危険性があるとしたら、どのようなものが考えられるでしょうか?
LINEは、ワンタッチで手軽にやり取りができる通信ツールです。
そのため、他人とやり取りしたり、繋がったりすることが、電話などの通信手段と比べて簡単にできます。
災害時などの緊急連絡などにおいては、これはとてもありがたいポイントです。
実際LINEが、元ツールの「ネイバートーク」から再開発されたのも、東日本大震災がきっかけでした。
しかしその手軽さが、逆に思わぬ事態を招く場合もあります。
1. 手軽にやり取りできるために起こる「LINEいじめ」など
LINEが一般的になってから、しばしば子供達の間で起こり、社会問題となっているのが「LINEいじめ」です。
その内容は凄まじく、中には高校生がLINEのグループチャットで同級生達から執拗に「お前なんか皆に嫌われてるんだから死ね!」「早く死ねよ!」などと口々に責め立てられ、夏休みに自殺したような事件も起こっています。
また中学生の間では、LINEを「既読」にしたまま返信をしないと指摘され、時にはそれがきっかけで「LINEいじめ」に発展することもあると言います。
「いじめ」は以前から存在し、昔はグループ内で特定の誰かをターゲットにして悪口を言いふらす手紙を回していたのが、時代とともにポケベル→メール→学校裏掲示板と変わり、現在ではLINEに変わっていると言えます。
これは「LINEが悪い」というより、それを使う人間に「陰湿ないじめ=犯罪=悪」という意識が希薄なことが原因です。
2. 「LINE ID掲示板」などで知らない人と繋がる
1と同じように、LINEが手軽にやり取りできることに起因する問題です。
LINEそのものには、全く知らない誰かとランダムに繋がるような機能はありません。
しかし世の中には、LINEのIDを「顔も知らない誰か」と気軽に交換してやり取りができるインターネットの掲示板やスマホのアプリが、続々と登場しています。
「出会い系サイト」などのやり取りでも、以前は「直メール教えて」と言っていたところが「LINE教えて」に変わっています。
昨今は晩婚化に伴い「婚活サイト」「婚活アプリ」などもあちこちで見かけますが、こういった所でも「知らない異性」と気軽にLINEのIDを交換できてしまいます。
こういった場で知り合った男女が直接会い、犯罪に繋がるようなケースは後を絶ちません。
LINEは「危険なツール」!?
LINEいじめの場合と同じように、これもLINEそのものが原因というよりは「知らない異性と出会う手段」が伝言ダイヤルやQ2などの電話を使ったもの→ベル友→出会い系サイト→LINE ID掲示板と変わってきていることが問題と言えるでしょう。
LINEを「危険なツール」にしないためには、使う人間のモラルが重要となります。
また子供や未成年者にLINEを使わせる場合には、保護者による危機管理やモラルに関する事前の教育の質が、今後更に問われていくことになります。
この記事を書いたライター 益田マスター |